2001年1月26日。松伏町にて、『個性の輝くコミュニケーション』と題し「地域と家族」をテーマにして、やまた園芸の活動を紹介しました。(抜粋)
引用:西山賢一埼玉大学教授「不況だから元気だ」『現代農業・増刊号』196-202頁(農文協、2001年2月)
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やまた園芸は、住宅地の中にあります。
直売をやっていくには立地条件が良い所ですが、農業を続けて行こうとするには良い立地とはいえません。
建て込んだ住宅地だからこそ、 限られたオープンスペースとして出来るだけ、地域の皆さんに親近感を持てもらうことが大切なことだと思っています。
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近くの小学生がレンゲ畑に遊びにきた写真です。
「百聞は一見にしかず」という訳で、トマトやキュウリを見学するだけでなく食べてもらったり、トラクターに乗ってもらったりして自由に過ごしてもらいます。
子供たちに農業を親しんでもらうことは、
ゴミを田んぼに捨てにくくさせますし、子供の親や周りの人たちもその風景を見ている訳ですから、一石三鳥の効果があります。
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子供たちに対して、特別なことはしていません。
その土地の空気、普段着の楽しさが味わえたらいいと思ってます。
農業に求められているものが、「生産だけでなくなっている」
一つの事例だと思います。
新しい住民であっても子供にとっては、その場所が「ふるさと」ですから、その土地ごとの魅力を味わってもらいたいと思っています。
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この写真は、農業女性グループが、見学に来た時のものです。
これからの家族経営協定は、女性の所有権や経済的自立がポイントになってきます。
あるいは財産は均分なのに「介護」は嫁の特権など、農家問題は女性の感覚の時代が始まったと言えます。
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これは社会福祉協議会の独居老人給食サービスで、うちのトマトとキュウリを使って頂いた時の物です。
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次は、こちらから学校に出向いた写真です。
父が、地域の歴史について子供たちに説明している所です。
学校からの依頼によって行ったものですが、こういった対子供の事業は、私達の力より、校長をはじめ学校側の考え方や姿勢が大きく反映されます。
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ITの時代と言われますが、ITと言うのは、首から上だけの事です。
身体全体に元気をもたらすものこそ大切なことだと思います。
これは、母が小麦饅頭の作り方を教えているところです。
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私達夫婦は、週に一度夜、7夫婦が集まりバドミントンを楽しんでいます。
同じ農家の集まりなので、仕事のことや家族のことで話し合えるのが、一番のストレス解消になります。
しゅうとや子供の事。
理解してもらえなくとも、聞いてもらえる環境があると言うのは、大切なことだと思います。
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次は、アグリエイティブネットワークについてお話します。
1999年2月に大宮ソニックで「農業情報ネットワーク全国大会」が開催されました。
そのスタッフが「アグリエイティブネットワーク」というインターネット組織をつくり農業者を中心に異業種を交え、農業の新しい形を求めて、さまざまな活動を行っています。
グループはいくつかの委員会に分かれています。
私はG・ツーリズム委員会に入っています。これは「現在、最も注目を集めているごみ問題と安全な農作物を作る有機農法をあわせて考えてみましょう」と言うことで「生ごみの堆肥化」についての勉強会をしているところです。
パソコンで堆肥のプレゼンテーションをしています。
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メンバーがそれぞれ堆肥を持ち寄って手にとって比較しているところです。
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堆肥を作るためには水分と温度が大切ですが、人間関係にはアルコールも大切です。
まっ、という訳で、最後はごらんのとおり宴会になります。
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同じagriativeの活動で、これは、昨年夏、韓国の農業研修での一コマです。
農業高校の温室ですが、日本では農家より、学校の作物のほうが悪くて当たり前ですが、ここでは逆に学校のほうが良く栽培管理されていました。
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これは、韓国の普通高校の日本語学科の高校生です。
授業参観だけでなくグループに分かれて、日本と韓国の文化について話し合ったり、お互いに歌を歌ったりしてきました。
来月には、Agriative Networkで、韓国高校生を招聘する予定になっています。
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CSA IWATSUKIは市内の直売農家グループです。
もちろん品目によっては、市場だしもしています。
農業を通して経済的な支えあいだけでなく、社会的に貢献できる人づくりを目指しています。
農業啓発事業を開催したり、持ち回りの家庭定例会を通して会員どおしのコミュニケーションを深め、教えられる研究会ではなく、自ら学び自ら活動する意識を持ち続ける会です。
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私達は、まず会の立ち上げに際し、PR用パンフレットの作成や配布、のぼり旗や看板の設置をはじめ、直売に必要なものをまず揃えました。
なかなか使う機会がないという「認定農業者」も看板製作では、売り言葉の一つととして使えました。
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これは、養護学校をイチゴ狩りに招待した時のものです。
農業が農業を通して、教育だけでなく福祉の要素を求められている一場面でもあります。
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親子ふれいあい農業教室を行い、田植えや稲刈りを開催しました。
田植えでは、親子ふれあいの田植えを想像していたのですが、田んぼに入らず写真をとるだけの親がいると言う光景を目にすることになりました。
私達は、お客様が欲している魅力ある農産物だけでなく、そのバックボーンとなる考え方も提供する必要があると考えています。
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昨年末、クワイ共販組合とともにクワイ料理教室を行いました。
これは、クワイ生産者の奥さんに講師になってもらい、産地直伝でくわい料理をPRしようと言う企画でした。
いろいろな食べ方だけでなく、クワイの収穫風景なども入れたレシピはサービスとしての農業としても、理解していただきました。
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総会の後の懇親会というと、男ばかりの宴会ですが、私達は夫婦で参加します。
これは、農業そのものが女性抜きには、成り立たないからです。
特に直売は生産から販売まで女性なしでは出来ません。
幸い女性はコミュニケーション感覚が発達しているので、売り子にはもってこいです。
しかも、子供を産み育てるのですから、命の大切さを身をもって知っています。「命や安全」だけでなくその先の「安心」まで相手に伝えてくれます。
飲み会ばかりで、恐縮ですが、夏はバーべキューもします。
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昨年12月15日にNHKの「おはよう日本」に紹介され、全国デビューしました。
生放送でクワイの収穫風景などがお茶の間に届けられました。
NHK放送の同じ日に、クワイ生産者の仲間が年賀状受付先着100名にクワイPRのためにクワイをプレゼントの企画もおこないました。
私達CSA IWATSUKIの活動は、岩槻市広報・南彩農協だより・農林埼玉等に何度も取り上げられました。
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これはCSAのパンフレットですが、ここでも生産者の顔が見えています。でも逆に、私達生産者から、お客様の顔が見えているでしょうか。
今や農業はサービス業だと言います。サービス業というのは、人と人の関係で活動が進められていくところに特徴があります。
もちろん農業は生態系の再生能力を利用した、典型的な第一次産業です。
農業が存続していくためには、作った産物が売れつづけなくてはならない。つまり買いつづけてくれる人びとがいて初めて、農業は持続可能な営みになります。
そうすると買手をどう確保するか、買手のニーズをどうやって知るか、いかにして買手を味方につけるか、さらにはどのようにして買手を農業生産の仲間に引き込むか、といった、人を相手にした工夫が求められることになります。
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また私達はこれまで、収入が上がると規模を拡大して、さらに収入を増やそうとして来ました。そのために、収入が増えてもゆとりがなくなりました。
そういった考え方よりも、もっと楽しいことが沢山あります。
子供たちと話す。群居本能の強い高齢者の居場所を作る。インターネットでコミュニケーションを進める。自己表現をする。
儲けたお金は、使うほうがもっと面白い、と思うのです。
そしてその際たるものが、生産者と消費者が直接に交流できる機会だと思うのです。
モノとお金の動きではなく、人と人の関係として農業を位置付ける。それが、今言われている「農業の時代」でしょう。
パソコンをやらなくても、ボランティアみたいな事しなくても農家は農家です。ただ、これからは情報を隠すのではなく、情報を提供して初めて、情報交流が可能になります。
21世紀の農業は家族農業、企業的農業、そして中間的な雇用型農業の枠組みに、アイデア農業、自然型農業、IT農業、観光農業などが考えられます。
どんな農業であれ、個性が発揮できる農業が生き残れるのでは、ないでしょうか。
一方、私達が、本音で語り合う場に、行政やJAは同席しません。末端である農業者の位置に立っていないために足かせになっている状況すらあるのは、残念なことです。
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最後に、大阪の23歳の独身女性からのe−mailをご紹介したいと思います。
私の夢は、農家の嫁!
小さい頃から、ずっと、大阪という大都会で育ってきました。
子供の頃、家族で行った田舎町の空気を今でも、しっかりと覚えています。
ここのホームページでも紹介されていましたが、農家の嫁不足というのは、社会的な問題になりつつあると聞きますが、それは、絶対に、一言では言えないと思います。
農家っていいなぁ・・・・
って思っている女性はきっと、沢山いてるはず。だけど、出会いも無ければ、きっかけも無い。そういう状況にいるような気がします。
こういう女の子も、なかにはいるんですよ。
私も、いつか、実家が農家。しかも、後継ぎ!しかも、大家族で生活できるような人を探して嫁ぐぞ!!!
応援しています。
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