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景観に配慮した農業
住宅の窓辺には、ゼラニウムの赤と緑の色が美しく飾られ、家の庭は果樹や花が植えられて色とりどりのきれいな花で一杯に咲き乱れています。
これらは、各家庭で主婦の仕事として徹底的に教育されています。古い建物でも大事に使い、家の中をピカピカに磨き、整理整頓し、リサイクルできる物、焼却する物などゴミを分別し生活しています。特にドイツのリサイクルは、徹底して行われているそうです。
またドイツでは、ミュンヘン市内で一番美しいといわれるクラインガルテン(市民農園)を、視察しました。利用者は母子家庭や老人、家や庭のない低所得者の人が優先的に借りることができます。土地の半分は自給自足の為の野菜や果物を栽培しますが、残り半分の土地は、芝や花が必ず植えられ美しい風景を作り出していました。園芸の道具を置く小屋も景観のアクセントとしてログハウス風の物が建てられていました。赤いリンゴが実り、色とりどりの花が咲きとても美しかったです。日本の貸農園は、野菜を収穫するだけが目的ですが、ここでは、利用者以外の人も自由に見学ができ公園の様に散歩したり、自然体験ができる様になっていました。日本も、このミュンヘンのクラインガルテンを参考にしたら良いと思いました。忙しい研修の中で、ここの花や緑は私達を和ませやさしくゆとりのある気持ちにさせてくれました。
ドイツは、「白ワインの国」といわれています。ライン川沿岸では、たくさんの古城があり、斜面には、ぶどう畑が広く作られていました。
私達が訪れた、家族経営のぶどう農家のシュネルさんのぶどう畑は、小高い丘に見わたす限りに広がっていました。日本のぶどうというと棚に下がっていますが、ここでは、ワインを作る為に、苗をまっすぐに垣根の様に植えます。
有機農法を実践しているので、うね間には豊かに肥えた土を作る為に、豆科の植物と芝を植えていました。これは、4年ごとに植えかえるそうです。私には、どう見ても雑草にしか見えず、草とりをする衝動にかられました。シュネルさんの自宅の地下室でワイン貯蔵庫とワインの入ったビンが、たくさん重ねてあるのを見ました。その後、レストラン風の建物で、手作りのワインを試飲しました。ワインは、最高級になる程、甘口になるそうです。
スイスでは、ミュージンゲン農業家政学校を訪問しました。マイスターという農業経営者としての資格をとる為に、農業に必要な生産や加工技術をはじめ広い範囲に渡る知識と技術を習得する事ができます。この日は、男子生徒の授業風景を見る事ができました。家政科コースの女生徒も文化祭の様な催しがある為に、教室に手作りの洋服などを展示していました。同時に、この学校では、市民が家政の事や農業に対する相談を受ける事ができるそうです。またセラピーという施設もあり心の病いの人や障害者の人などに対して、牛や馬に乗ったり、動物とのふれあいを通して、心をいやし治す方法を行なっているそうです。学校の設備も整っていましたが、窓辺に花が飾られ庭にもたくさんの花が植えられて、自然と動物とふれあってこそ、気持ちがやすらぎ、病気も治るのだなと感じました。
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