― 両墓制 ― 
普通、一軒の家にひとつの墓があります。でも、ここ岩槻上野では二つの墓があるのです。
わが家の墓です。

古い墓石の中にはお地蔵さんのようなものがあったり、台座のようなものもあります。

この墓石は、石だけ並べてありお参りする場所です。
でもここに、骨壷はありませんし、埋葬もしません。

寺院はこの墓石の敷地内にあります。

わが家は、数年前に墓石を整理して整然と並べました。
住職によれば初代は1648(慶安元)年から記録されているようです。

両墓制は、お参りする墓と埋める墓とをわけ、埋める所を不浄としたようです。

ちなみにわが家は真言宗智山派です。
ここがわが家の埋め墓です。
墓石のある所から約500m離れた場所にあります。
一本の道路でつながっています。

墓の敷地は、樹木で仕切られています。
わが家の場合は、樹木で仕切っているのは2軒分。

横切っている敷石から上、左の樹木、奥の曲った木、右3本の線香立ては隣家になります、だいたい畳一枚分という範囲です。

最近は火葬ですが、土葬の時は深く掘るので骨や古銭が出てきます。
埋め墓のすぐそばに、実は三つ目のお墓があります。
戦争で亡くなった方々の墓がまとめてあり、その数15。
埋め墓のそばにあるのは、開拓して戦没者の墓地としたためです。

古くは明治36年のものからあります。

わが家は、第2次世界大戦でロシア捕虜となり北朝鮮北部で亡くなった義秋の弟の墓です。
もちろん遺骨はありません。


合掌。

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