*ジェンダー(2001.7.23)
*隠れた農地・宅地(2001.6.8)
*中学生株主と賞味期限(2001.1.12)
*事後研修(2001.1.8)
*雪印株(2000.8.7)
*ナス苗(2000.1.17)
*年末・鍋・長い米(1999.12.21)
*銀行強盗と有機農業(1999.11.20)
*研修生とグリーンツーリズム(1999.9.21)
*仕事の「肩こり」(1999.8.9)
*「新鮮さ」には時間がかかる(1999.7.4)

ジェンダー(2001.7.23)
 ***** クイズ ******
 あるところに腕の立つ外科医がいました。
 ある日、その外科医のところに救急で重症患者が運ばれてきました。
 その顔を見て外科医は驚きました。なんと患者は外科医の息子だったのです。
 外科医は一生懸命に手術を施したのですが、残念ながら息子さんは亡くなってしまいました。
 葬式の時に、弔問客の一人が「手術をしたのにお亡くなりになって残念です」と挨拶をしました。
 すると、お父さんは驚いた顔をして「私は手術をしていません」と言いました。
 何故でしょう?
 ***********
 経営向上のために「家族経営協定」を締結する農家が増えています。ここでのポイントは、女性の所有権と経済的自立だと思います。農家も変わってきたと言いますが、実体はまだまだです。
 相続権はないが「介護」は嫁の特権という風潮は相変わらずあります。今年出来た介護保険(税?)のお陰で少しは救われている人もいるようですが・・。
 職住一体の環境が、家事や仕事や接待にと多忙の極みにあり、マイナスに働いていることも確かです。
しかし、一番の問題は男性(ぼく)の考え方と行動でしょう。
今年、「男女共同参画」の事業を手伝うことになったのも、「女の気持ちが分かっていない!」と妻に言われているからなのです。
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クイズの答え:外科医がお母さんだった。

隠れた農地・宅地(2001.6.8)
 左の建物は、店舗の上に温室という「21世紀型農業の出現」といえるでしょう。
 昨今、ビルの屋上に土を盛り、庭園を造るとヒートアイランド現象を抑え、地球温暖化防止に役立つといいます。
 これはビルも隠れた農地と言うことでしょうか。
一方、住宅地にあるわが家は、相続税を想定して宅地を農地として利用しています。つまり、高い固定資産税や都市計画税を支払っています。一見、隣の田んぼとどこが違うの?と問われても違いはありません。稲に隠された宅地です。

中学生株主と賞味期限(2001.1.12)
 長女(中学生)の研修旅行の際、いただいた餞別金を雪印の株に当て、長女の名前で山崎さんにお渡しました。(雪印株を参照してください)
 今の彼女にとって「牛乳」や「株」は、それ程重要ではないでしょう。今回の雪印株が、10年後、牛乳を通して「食」について憂え、株を通して「経済」を考える一助になればと思います。
 コンビニやスーパーで牛乳を買う時、賞味期限の長いものつまり棚の奥から取りますよね。こういう行動って個人的にはゴミを減らすことになりますが、社会全体で考えるとゴミを増やす行為になります。
 そもそも賞味期限って何でしょうか。嗅覚を初めとする自分の五感を信ずることなく、数字だけに頼る私達のライフスタイルにも問題あるでしょう。
 反農薬を口にしながら、簡単に風邪薬を飲む。
 遺伝子組換えは反対するが、青いバラは欲しい。
 車に乗りながらダイオキシン撲滅か。

 自ら正すことなく、社会の積極的改善は望めないでしょう。
 たとえ今回の株が1年で終わったとしても、「中学生株主」の賞味期限が死ぬまで続くことを親として願ってやまない。

事後研修(2001.1.8)
 この所、研修生の受入が続いています。
研修で大切なのは、体力や知識もさることながら、その態度姿勢だと感じています。例えば、どんな質問をするのか、と言うのは大きなポイントだと思います。しかし、この「質問」が自分自身のこととなると難しい課題なのです。他人のことは、よく観察できますが自己分析は客観視できません。
 いろいろな研修生がいて、皆違った研修生活を過ごすのだけれど、実は研修中に身に付く事なんて「半分もない」と思っています。どんなに教えようとしても、相手に学ぼうとする気持ちと態度がないと身に付かないでしょうし、例えあったとしても、その現場で困らないと身につまされないとも思うのです。
 研修で肝要なのは、研修終了後の「事後研修」にどれだけ学べるかだと思います。受け身的研修では、結果は明らか。
 研修は「過去の自分」と「未来の自分」がぶつかり合う場です。
雪印株(2000.8.7)
 農業女性の「わくわくネットワーク」主宰の山崎洋子さんが6月の雪印食中毒事件で、不買運動ではなく株を取得して真正面から対峙していこうと「雪印百株運動」をはじめた。
 一人5万円で百株主になり、10人で1000株取得でき株主総会に1人出席できるとのこと。みんなで株を求めて会社を応援し、監視するという。農家の人は、私を筆頭に株に疎い。株をやる人は、身内に証券会社の人がいるとか、マネーロンダリングできる資産家といった、ごく一部の例外的存在でしょう。そんな環境の中、山崎さんの発想は、群を抜いています(ひょっとして高額納税者かも)。しかし同時に、株を購入するというのは、本来経営参加なのですからそれが当然であって、投機の対象にしてしまった所に問題があるのでしょう。
 雪印に限らず、他のメーカーも同罪なのは酪農家の周知の事実。酪農が多く雪印発祥の地である北海道からの反応が多いとのこと。これからの日本の農業、そして「食」を通して命あるものの継承を考えたとき、さらっと流してしまうわけにもいきません。
 今回、娘の旅行と重なりその餞別金をあてることにしました。
 海外旅行に行くとき、その国との為替レートをみて「得した、損した(億単位の金額じゃないから誤差の範囲か・・・)」というのと同じように経済に関心を持ちたいものです。
ナス苗(2000.1.17)
 昨年末、ナス苗を種屋さんに注文した。
四国高知から宅急便で届く、重要書類や航空券と同じようにタイムサービスで。しかも、冬なのでホカロンが入れられ、不織布で覆われて来る。
 人が旅行するより、いい環境だ。
 ところでこの冬、九州に出かけました。熊本八代には沢山の温室群がありますが、昨年の嵐で大打撃に見まわれ、温室が倒壊し片づけられ、家屋の屋根には青いシートが今も掛けられていました。その為に、昨年末のトマトの高騰がありました。八代は8年ぐらい前にも台風で打撃を受けたばかりでしたので、痛ましい限りです。ですが、写真にある言葉のように奮起していただきたいと願うばかりです。
 トマトやメロンだけでなく花の生産に移行しつつある産地に立って、自然の厳しさを痛感します。
 ナス苗の向こうにどんな生活があるのか、考えることはありませんでした。ナス苗のこれからの事しか考えられませんでした。今回、一つのものの中に多くの命と生活があることを知りました。まさに「灯台もと暗し」。安穏と暮らせることの有り難さを学んだ旅でもありました。
 「親の意見となすびの花は千に一つも仇はない」と言うナス苗のように確実に成長したいものですが、そんなわけにはいかね〜か。
写真は、八代温室組合「おいらにまかせて 日本の農業」と書かれてある
年末・鍋・長い米(1999.12.21)
 寒くなると鍋をつっつきながら飲む季節ですよね。鍋にも色々ありますが、十勝鍋や美酒鍋なんかは秀逸ですよね。年末・鍋と言うと社会鍋というのもありました(現在形が正しいかな?)。慈善事業といえば、最近ユニセフから寄付のDMが舞い込んできました。
 先進国日本も、ユニセフのお世話になっていたんですよね、つい最近まで。と言うより「さっきまで」と言った方が適切かもしれません。あっという間に「飽食の時代」になりましたが、食糧自給率を憂える一方で、「残飯大国」日本にもなりました。
 
 ところで、皆さんが食べているご飯の中に「長い米」が入っていませんか。「あきたこまち」と書かれているのに長い米が入っていたのを見たことがありませんか。レトルトのご飯の中に「長い米」が入っていませんでしたか。
「あきたこまち」も「コシヒカリ」も一般に日本の米は短粒種です。中粒種でも長粒種でもありません。それなのに、「長い米」。
 こんな現状を見ながら、「おいしい」とか「安全」も含めて信頼される米を作りをせねばいかんと背筋を伸ばして思うのです。

銀行強盗と有機農業(1999.11.20)
 3年間無農薬・無化学肥料すなわち有機農業といいます。農業を続けていこうとする者でも農薬はいやだし、化成肥料によって自らの土壌を疲弊させたいとも思わないでしょう。
 食べる人にとっても作る人にとっても経済的である、あるいはコストを下げることができると言うことで農薬も化成肥料も使われてきました。
 最近、「有機農業」や「自然農法」が出てきたのは、その反動と言うより、「豊かさ」ゆえでしょう。日本は本当に豊かになりました。一方で、コンビニのおにぎりは防腐剤のために腐らず堆肥に向かないとか、家畜の糞尿も薬漬けの飼育のために使えないなどマイナス面もありますが・・・。生活レベルの向上が、「生きていく」ことから「自然」や「環境」に目が向くようになったと思うのです。

 ところで、「やまた園芸」では有機農業ではありませんが、低農薬と100%有機質肥料でトマト栽培しています。
 左の写真は銀行強盗ではありません。有機質肥料は肥料成分が少ないために大量に投入する必要がある上、パサパサしてホコリっぽいのでこんな姿で肥料をまきます。
(おかあさんと研修生)

研修生とグリーン・ツーリズム(1999.9.21)
 9月16日から79日間の予定で、北本市の大川さん(20才)がFram stay中です。

 「トマトの生産技術習得や都市農業のあり方を体得する」事が彼の課題です。が、トマトの生産技術は彼の家の方がレベルが高そうです。

 やまた園芸では、研修で大切なことは、「生活技術」の習得と考えています。我が家を反面教師として、より良い経営をしてもらいたいと願っています。
 日曜日以外は、仕事も生活も一緒ですから、研修生にとっては大変なことだと思います。一方受け入れ側にとっては、疎遠になりがちな現代若者気質の一端がうかがえたり、彼を通して彼の家庭を垣間見ることもでき、勉強になります。

 この研修、基本的に農業を理解してもらうと言う点では、一番良い「グリーン・ツーリズム」だと考えています。農家民泊や学童農園なんて、目じゃありません。

 ところで、「埼玉農業の逸材」大川さんの数々のエピソードを掲載したいのですが、ご迷惑をお掛けする可能性もあるので省かせていただきます。どうしても、聞きたい方は本人に直接おたずねください。お待ちしております。

仕事の「肩こり」(1999.8.9)

 夏休みに待望の「屋久島」に行く。
ひと月に35日雨が降ると言うが、台風のせいもあって2泊3日のうち10回ぐらい降っていた。地元の地図では片道4時間の登山で「縄文杉」に会えることになっていた。が、4時間半かかった。昨年の富士登山では右膝痛で懲りたので、今回、右をかばったら左膝痛になった。
 登山は、「縄文杉」の何千何万とある根っこをつかんでよじ登るようにして行く。途中ウイルソン株やら夫婦杉を見るころには、雨は本降りとなった。

 「縄文杉」は「神々しい」の一言につきる。7200年とも2000余年と言われているが、時間のスパンが違うと痛感する。もちろん、「もののけ姫」のモデルにもなったぐらいだから、杉以外にも「うっそうとした森」を見ることが出来る。

 このおかげで、体中痛くなった。普段は、姿勢が悪いせいか、「肩こり」が激しい。床屋では、髪を切るよりマッサージの方がうれしいほどだ。定期的な休みがあれば、肩もほぐれるが忙しい時はそうもいかない。仕事の「肩こり」は仕事でとる、とはいかず「休み」でとるしか今のところ知らない。

「新鮮さ」には時間がかかる(1999.7.4)   

生産直売でもっとも大変なことは、お客様との対応です。

 朝7時や8時のお客さんは当たり前、5時と言う人もいました。
「農家の朝は早い」と言っても5時に収穫が終わるわけない。9時に来て「今日は休みなの?」と皮肉混じりに言われるとちょっとカチンとくる。それで、「営業時間は11時から」と掲げると、11時前に来るお客さんは「すみませんけれど・・」と低姿勢で来てくれるので、ずいぶん精神衛生は改善されました。

 生産直売は新鮮さがポイントですが、「シーズン中ならいつでも新鮮な野菜が買える」
 この『いつでも』がくせものなのです。お客様にとって朝7時でも夕方5時でも、天気の好い日が続こうが雨の日が続こうが、「いつでも新鮮なものが得られる」「いつでもある物だ」という思いこみは、こちらとしては、あてにされて有り難いという反面、それほど単純簡単なものでもないのです。

 売る側にとって、「直売」の前に「生産」があります。収穫作業、選別作業、包装作業という時間をワープすることは出来ません。

 さらに私達は、日々成長し続ける生き物の面倒を見る必要があります。それは、人を育てることとほぼ同じです。唯一違うところは、植物は口が利けないことです。口が利けないから、トマトの葉を裏返してみたり、キュウリがしおれていないか、寒くないか、観察し続けます。

 だから、「生産直売」なのです。


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